水ぼうそう(水痘)について (2018.01更新)

水ぼうそう(水痘)は、水痘ウイルスが口や鼻から入り感染します。
水を持った赤いブツブツ(発疹)が、口の中から陰部、頭の中も含め全身に出ます。身体の中心部(お腹・背中)から、手足に広がっていきます。発疹は2~3日でピークとなり、その後乾いて黒いかさぶたになります。かゆみや、熱を伴います。
水痘ウイルスは空気感染し、感染力が強いので治癒するまでは,外出は控えましょう。

治療

かゆみ止めの塗り薬と、飲み薬を処方します。症状によっては、抗ウイルス薬を処方いたします。
熱さましのアスピリンは、水ぼうそうと相性が悪いとされていますので、熱さましが必要な場合は医師にご相談下さい。

家庭で気を付けること

かゆみ(かかせない!)

かゆいけど・・・
でもかかない!かかせない!

発疹をひっかいて、かき潰さないように爪は短くしておきましょう。

お風呂

お風呂でさっと汗を流しておく方が、かゆみも少なく化膿することも少ないものです。
発疹をつぶさないように、優しく水気を拭き取って下さい。

食べ物

特に食べてはいけないものはありませんが、口の中に発疹がある時は、(しみるもの・酸っぱいもの)は避けましょう。

こんな時は、もう一度受診を!

  • 発疹が赤く腫れて化膿してきた時
  • ぐったりして元気が無い時
  • 4日以上、熱が続く時
  • 呼吸が苦しそうな時
  • 目がひどく充血している、目が腫れている時

保育所・幼稚園・学校への登園、登校

通常、一週間ほどで発疹が全てかさぶたになります。
全ての発疹がかさぶたになったら感染力は無くなりますので、それまではお休みして下さい。 治って、医師の許可が出てから登園、登校が出来ます。

水ぼうそうの予防注射

水ぼうそうの患者さんと接触した場合の潜伏期間(まだ症状が現れておらず、ウイルスが身体の中でどんどん増えている期間)は2週間ほどで、発疹が出る2~3日前から感染力があると言われています。
また、兄弟や両親にうつるのを防ぐため急いで予防注射をするという方法もあります。
注射のタイミングや予防効果については、医師にご相談ください。

  • 2014年10月から水ぼうそうワクチンは定期接種となりました。
  • 1歳と2歳のお子様が対象です。3ヶ月以上の間隔を開けて、2回接種します。標準的な接種期間として生後12~15ヶ月未満までに1回目を、1回目終了後6~12ヶ月までの間隔をおいて2回目を接種します。詳しい接種スケジュールはクリニックまでご相談ください。MRワクチン(麻疹・風疹混合)の1回目も1歳を迎えたらすぐに接種しますから、水ぼうそうワクチンと同時接種することをおすすめします。