タッチケアについて (2018.01更新)
「タッチケア」の「タッチ」は「さわる」ではなく「ふれあい」の意味です。分娩後、お母さんは、赤ちゃんの目を見つめたり、やさしく語りかけたり、抱っこしたりという自然のスキンシップを行いますが、赤ちゃんも、お母さんの目を見つめ返したり、呼び声に顔を向けたり、口を動かしたりしてこれに応えます。
このお互いの「ふれあい」により、お母さんには育てる力、母性が、赤ちゃんには育つ力がスイッチオンされるのです。それから後、お互いのふれあいにより赤ちゃんは赤ちゃんらしく、お母さんは母親らしく育っていくのです。タッチケアはこの延長線上にあるもので、親子の「ふれあい」を促進する一つの方法なのです。
具体的には、赤ちゃんと親が、見つめ合い、語りかけながら赤ちゃんの素肌にしっかりふれる、なでる、少し圧をかけながらマッサージする、手足を曲げ伸ばしするなどの手技を行います。
これにより、赤ちゃんの情緒が安定し、ストレスホルモンが減少することなどが証明されています。
タッチケアを始める時期
タッチケアを始める時期ですが、生後3か月頃より勧めております。
その理由としては、子育てに少し慣れてきたころで、お母さんに余裕ができる、赤ちゃんの身体がしっかりし扱い易い、人に対する反応がわかりやすく、お互いに楽しめるなどがあげられます。
タッチケアの留意点
留意点としては、無理してやらない、子どもの好きな部位だけでもよく、子育ての合間に親子が楽しむ場として行なうなどがあげられます。タッチケアは、お母さんだけでなく、お父さん、おじいちゃんやおばあちゃん、赤ちゃんにかかわるすべての人に行ってもらえたらと思います。
お子さんを可愛いと想う親の自然な行動として、楽な気持ちで始めてみてください。
お子さんと過ごす楽しいひととき、それがタッチケアです。あまり方法にこだわらないで自然のふれあいの一つとして楽しんで下さい。
ベビーマッサージの会
当クリニックでは、月1~2回、子育て応援講座として、『ベビーマッサージの会』という形で、タッチケアを行っています。
日本タッチケア協会に所属し、指導者認定を受けているスタッフが担当しています。