子どもの事故 (2018.01更新)

子どもの事故は、子どもの身体や心の発達段階と関係があります。
それぞれの発育段階に応じ、どのような事故が起きるかを知っておくことは、子どもの事故を防ぐ上で大切です。

寝返りが出来る時期

ベビーベットの策の閉め忘れによる転落
ソファーなどに寝かせていたことによる転落
枕や布団での窒息、その他抱っこひもやクーハンからの転落
床に寝かせていてファンヒーターに近づいたことによる火傷
抱っこやおんぶをして調理中にやけどをさせてしまう

おすわり・はいはいが出来る時期

この頃には様々なものに興味を持つようにります。それによる事故も増えます。

ソファーなど、高いところにいても、床に置いてあるおもちゃを取ろうとして転落
お母さんをはいはいで追って、階段から転落
椅子からの転落、または家具へ衝突
窓や、ドアに指を挟む
コンセントをさわり感電
灰皿のなかのたばこ、コイン小さいおもちゃの誤飲 誤飲時の緊急処置
灰皿に放置されたたばこによる火傷
暖房機に近づき火傷
ひもや、コンセントで遊んでいて首に巻き付き窒息

つかまり立ち、つたい歩き、よちよち歩きの出来る時期

つまずいてよく転ぶのでケガが多くなります。また手の届く範囲が広がります。

ピーナツなど豆類を噛まずに飲み込み窒息
熱い飲み物が入ったコップを触り、倒して火傷
トースターや炊飯器を触って火傷
自力で高いところに登ろうとして転落
浴槽、トイレへの転落
網戸に寄りかかって転落
風呂場での転倒
扇風機に指を入れてケガ
テーブルクロスを引っ張り、熱い飲み物や食器でケガ

歩行が出来る時期

この頃になると、自分一人で高い場所にも上がることが出来るようになります。

階段からの転落、ベッドやソファーの上で遊んでいて転落
浴槽へ転落
窓、ベランダからの転落
人との衝突
引き出しを開けて、薬などの誤飲 誤飲時の緊急処置
物を加えていて転倒、口の中をケガ
引き出しなどからはさみを出したり、流し台の扉を開けて包丁を取り出してケガ
ビニール袋で遊んでいて、頭にかぶって窒息

走ることが出来る時期

この引き続き転倒、転落は多いのですが、勢いもあり複合的な事故が増えます。
また、屋外の事故、交通事故の危険性も高まります。

転倒して、口にくわえていたストローや箸、串、歯ブラシなどが喉に刺さる
走り回って遊んでいて、柱やドア、人に激しく衝突
新聞紙などに滑って転倒
柵を自分で開けて階段から転倒
高いところから飛び降りてケガ
調理台に手が届き、ケガや火傷
飛び出しによる交通事故
そのほか、好奇心から異物を耳や鼻に入れたりなど、大人では考えられないような事

子どもの事故を防ぐために

それぞれの発達段階ごとによく見られる特徴的な事故を紹介しました。
環境を変えたり、保護者が意識して気を付けることで事故は防げます。

例えば・・・

  • 階段、台所に柵を付ける
  • 家具の角にカバーを付ける
  • 引き出しや扉にロックをつける
  • ベランダの柵の近くに物を置かない
  • コンセントにカバーを付ける
  • 不用意に小さな物を置いておかない
  • テーブルクロスは敷かない   など

子どもは、いつ何が出来るようになって、
どこで何をしているかわかりません。

目の届く範囲で、また用事をされていても時々様子をみて、気を付ける事が、大きな事故やケガを防ぐ事に繋がります。