あせもについて (2018.01更新)
夏に多くみられる皮膚トラブルのひとつに『あせも』があります。
子どもは体が小さくても、大人と汗腺の数はほとんど変わりません。そのため、たくさんの汗をかきます。 あせもは、汗の出口がふさがれて炎症が起きるためにできてしまいます。 冬でも、暖房や厚着が原因であせもができることがあります。
症状
1~3mm程度の小さな水疱がたくさんできたり、5~10mm程度の赤い発疹がみられます。
かゆみを伴うことが多く、チクチクした痛みがあることもあります。
ひたいや首の周り、胸、背中など、汗の出やすいところに多くみられます。
予防のために気をつけること
汗をかきっぱなしにしない
- 汗を吸いやすい肌着
- 汗をかいたら着替える
- シャワーで汗を流す
涼しくする
- クーラーを使う(室温を冷やしすぎないよう気をつける)
- 扇風機を使う(直接風が当たらないよう、遠くから微風で使う)
あせもができてしまったら
ほとんどのあせもは自然に治ります。『あせもかな?』と思ったら、汗をかきっぱなしにしないよう気をつけてください。
また、かき壊して化膿させないよう注意が必要です。かゆみが強いとき、発疹が広がってきたときには受診してください。
人は汗をかくことで、老廃物を体の外に出したり体温を一定に保つことができます。いつも快適な環境におかれると体温調節をする必要がないので、気温の変化についていけなくなってしまいます。子どもが汗をかく経験をするのは、とても大切なことです。
あせもに注意して、いっぱい汗をかいて夏を満喫してください。