おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)について (2018.01更新)
症状
耳の下(耳下腺)が腫れて痛みます。あごの下(顎下腺)が一緒に腫れることもあります。
両側とも腫れることが多いですが、片側だけのこともあります。腫れは1~3日でピークになり、1週間ほどで引くことが多いです。多くの場合、熱は3~4日で落ち着きます。
潜伏期間は2~3週間です。
治療
おたふくかぜ自体に効くお薬はありません。
必要に応じ熱や痛みを和らげる薬を処方します。
痛い時は冷湿布もよいでしょう。
家庭で気をつけること
①食事
唾液の分泌を促すようなすっぱいもの・よく噛まなくてはいけない食べ物は避けましょう。
②入浴
痛みが強い時以外はかまいません。
③感染者とすごすとき、気をつけること
飛沫感染のため、咳・くしゃみ・唾液がつく可能性のあるタオルや食器類の共有は避けてください。
こんな時はもう一度受診を
- 頭痛が強く何度も吐く
- 1週間たっても腫れが引かない
- 熱が5日以上続くとき
- 耳の下の腫れが赤くなった
- 睾丸を痛がるとき
- 耳が聞こえにくくなった
2週間の間、毎日耳の横で指をすり合わせて左右とも同じように聞こえるか確認してください。
1000~2000人に1人の割合で耳の聞こえが悪くなることがあります。
片方だけのことが多く気付きにくいことがあります。
保育園・学校
腫れてから少なくとも5日はお休みしましょう。
おたふくかぜの予防接種について
1歳のお誕生日を迎えたらおたふくかぜの予防接種を受けましょう。
接種後3~4年経過すると、抗体価(免疫)が下がってくるお子さんがいると報告されています。1回目の接種後3~5年目に2回目の予防接種を受けましょう。