院長・スタッフのブログ

心はどこにある?

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2020年5月12日

娘が小学生だった時の話です。

体の臓器がどこの場所にあるのかという話をしていました。胃はここ、心臓はここ、大腸はここ、と娘の上半身を指差して確認していました。ふいに娘が、「あれ?ママ、心はどこにあるの?」と聞いてきました。どうやら「心」という臓器があると思っているようです。私は娘の素朴な疑問に対して「心って心臓のことだよ。心臓と心と2つあると思ってた?」と大笑いしてしまいました。私は昔から「心臓=心」だとなんの疑問も持たず信じてきたので、「おもしろいこと言う子だなあ」とずっと思ってきました。

ところが数年前、ある子育て講座の講師の方から「心は脳にある」という話を聞きました。

目から鱗でした。確かに様々な経験や記憶は脳に蓄積され、脳から伝達されドキドキしたり怒ったりします。脳と心は一体なのかもしれないと思いました。心がどこにあるのかは色々な解釈があるようですが、成人した娘に再度「心はどこにあると思う?」と聞くと「心はない。」と言われてしまいました。あの時笑われたことが原因で「心はない」と思うようになったのかはわかりませんが、娘には「あの時笑い飛ばしてごめんね。」と心の中で言いました。

子供の素直な考え方を、大人の勝手な思い込みで否定してはいけないなあと反省した出来事でした。

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